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主题:【日汉对照】宁死勿学生命科学 -- 杨微粒

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家园 「移农」在国会成为话题 青年研究人员在无法积累资历的黑暗

「移农」在国会成为话题 青年研究人员在无法积累资历的黑暗环境中重复实验

「我想咨询一下国务大臣,请问您听说过“移农”这个词吗?」2015年5月19日,在国会的「推进科学技术创新特别委员会」上,日本共产党的真岛省三议员向负责科学技术政策的山口俊一国务大臣发问。

【真岛省三(1963——),日本共产党中央委员,2014年至2017年为众议院议员。】

这一天,真岛议员正在就大学内出现的STAP细胞等造假事件、以及产生这些造假的研究体制漏洞,进行质询。在质询中,真岛议员也提到了“移农”,山口大臣只是回答,「这恐怕是个缩略词吧,但我好像从没听说过」。

在低年薪、聘期制下「用过即扔」的博后

其实,“移农”这个词本来是发祥于2ch论坛生物版的网络用语。论坛上的网民将使用移液管/移液枪(吸取少量液体转移到其它容器的工具)从早到晚做实验的生命科学研究人员揶揄为“移液农民工”或者“移液奴隶”,简称“移农”。

真岛议员说,生物科研由于是劳动力密集型,难以机械化,研究生和博后被迫被教授压榨,像奴隶一样地干活。

关于移农的实情,2ch生物版的《【镇魂】放弃读博26【移农队】》中有列举。年收入240万日圆,聘期1年无续期。没有失业保险。这和真岛议员说的「青年研究员半数以上都是聘期制,被大学和科研机构用过即扔」是一致的。

工作的主要内容是“创作”和教授的Story(故事)符合的Data(数据)。如果基于科学家的良心向教授提意见,那就等着被“公开枪毙”吧。

虽然理论上这是高专业性的研究工作,但实际上是重复简单作业,掌握的技术很少。去民企就业也只能感叹「除了血汗工厂就是初创血汗工厂」。一个读过博的人后悔地这样写道:

「考虑到今后的职业生涯,(学生物)还不如在食其家【一家日式快餐连锁店】打工有用。毕竟,卖牛肉盖饭的全国到处都有,在零售业也有可能成为正式员工。」

近畿大学讲师「移农现在有六七千人」

病理专业医生、近畿大学医学部讲师榎木英介,2014年10月6日在《日经经济在线》上发表了《放任“移农”泛滥最终会毁掉日本的生物研究》一文,提出了“移农”问题。

榎木推测移农现在可能有六七千人。他们之所以找不到其他的就业途径,是因为生物系在理科当中是一个「不需要数理基础也能搞出研究」的特殊领域。

如果要去生物企业就职,需要统计学知识,如果去大企业,年龄又成了一道门槛。在不以质而以量取胜的研究室内受到压榨,没有稳定的身份,人年龄就大了。

至于论文的量产情况,他举出了东邦大学医学部原副教授编造172篇论文的案例,敲响了警钟:「生物科研业界正怀抱着遗祸未来的结构性问题。必须得有人站出来,把现在的问题说出来。」

这篇文章在研究人员间传播,但是并没有在网络上引发大量关注。它终究还是没有成为让“移农”实情广为人知的契机。

大臣回答「将构建能让优秀人才发挥能力的环境」

另外,面对真岛议员「这样的事情真的没问题吗?」的诘问,山口大臣先说,「青年研究员在高流动性环境下积累丰富多样的研究经验,努力尝试提高自身能力,很有必要」;然后他也表示,「在稳定就业的同时,如何构建竞争性的环境,我觉得这是将来的课题」「我将努力敦促有关部门构建能让优秀人才最大限度发挥能力的环境」。

面对青年研究员无法活用自己的专业知识的纠结状况,政府将如何改革呢?这值得关注。

https://news.careerconnection.jp/?p=12652

国会で「ピペド」が話題に 若手研究者がキャリアを積めない「ブラック環境」で実験繰り返す

2015.6.8

キャリコネ編集部

ピペド ポスドク 社畜

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「大臣にお聞きしますけど“ピペド”ってご存知でしょうか」――。5月19日に開催された国会の科学技術・イノベーション推進特別委員会で、日本共産党の真島省三議員が科学技術政策担当の山口俊一国務大臣に向けてこう切り出した。

この日、真島議員は大学におけるSTAP細胞問題等の研究不正や、それを生み出す研究体制の不備などについて質問。その中で「ピペド」についても言及したが、山口大臣は「何らかの省略の言葉、略語なんでしょうけれども、ちょっと今のところ聞き覚えはございません」と答えるにとどまった。

低年収・任期制で「使い捨て」にされるポスドク

ひたすらピペットで実験を繰り返す

ひたすらピペットで実験を繰り返す

実は「ピペド」とは、2ちゃんねるの生物板を発祥とするインターネットスラング。少量の液体を吸い上げて他の容器へ測りとる「ピペット」を使って、朝から晩まで実験を続ける生命科学の研究者を「ピペット奴隷」(あるいは土方)と揶揄する言葉だ。

真島議員によると、バイオ研究は労働集約型で機械化ができないため、大学院生やポスドクが「教授に言われるがままに奴隷のように働かされている」現状があるという。

ピペドを取り巻く実態は、2ちゃんねる生物板の「【鎮魂】やめろ博士進学26【ピペド隊】」に列挙されている。年収240万円、任期1年で契約更新禁止。失業保険もない。この点は真島議員が、若手研究者の半分以上が任期付で、大学や研究機関からは「使い捨て」のようにされていると問題視した点と一致している。

作業の内容は、教授のストーリーに合うデータを「創造する」ことが基本で、科学者の良心に基づいて教授に意見を述べると「公開銃殺刑にされます」という。

専門性の高い研究ではあるが、単純作業を日々繰り返しているので、身についた技術は少ない。民間への就職も「ブラックベンチャーかブラック企業」しかないと嘆き、博士課程に進学したある人は、そのことを後悔してこう書き残している。

「今後のキャリアパスを考えると、すき家でバイトする方がずっと役に立つな。牛丼店は全国にたくさんあるし、小売は正社員になれる可能性もある」

近大講師「ピペドは現在6000~7000人いる」

「ピペド」については、2014年10月6日の日経ビジネスオンラインで、病理専門医で近畿大学医学部講師の榎木英介氏が「『ピペド』放置で滅びる日本のバイオ研究」という記事で問題提起を行っている。

榎木氏は、ピペドが現在「6000~7000人いる」と推測。彼らが他の働き口を見つけることができないのは、バイオ系が理系の中でも「物理や数学ができなくてもできる」特殊な分野だからだという。

バイオ企業に就職するには統計の知識が必要で、大企業に就職するには年齢がネックとなってしまう。質より量で勝負しようとする研究室によって彼らは酷使され、身分が不安定なまま年を重ねてしまうそうだ。

論文の量産状況の一例として、東邦大学医学部の元准教授が172本もの論文をねつ造したことを紹介し、「バイオ研究業界は、将来に禍根を残す、構造的な問題を抱えています。誰かが現状を伝えなければいけない」と警鐘を鳴らす。

この記事は研究者中心に読まれたが、ネットで大きな話題を呼ぶには至らず、「ピペド」の過酷な実態が広く知られるきっかけにはならなかった。

大臣は「優れた人材が能力を発揮できる環境整備」と答弁

なお、真島議員に「こんなことでいいと思われますか」と詰問された山口大臣は、若手研究者は流動性の高い環境の下で多様な研究経験を積み重ね、能力の向上を図ることも重要だと前置きしながらも、次のように明言した。

「雇用を安定させながら、同時にいかに競争的環境を構築していくかということが課題だと思っております」 「優れた人材がその能力を最大限発揮できるような環境が整備されるように、各省の取り組みを促していきたい」

若手研究者が専門性を生かせずに燻っている状況に、政府がどうメスを入れるか注目だ。

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